AHP取り組み中の事案報告

新規取り組み事案

TKさん(40代女性) 契約社員。大手進学塾で事務の仕事に従事。上司のパワハラ的な言動について本部に訴えたところ、表現が適切でない等の理由で逆に「業務改善指示書」を出され、反省文を書かされるなどした。その他、残業代未払いや有給休暇をとれない等の問題もある。職場環境の改善を求めて、1月20日に組合加入。2月3日第1回団交実施。
ARさん(40代男性) 正社員。㈱ケア21にて訪問介護の業務に従事。当該の話では、訪問介護の仕事に初めて従事することになったのに、職場の上司や同僚が仕事を教えてくれない、つっけんどんな態度を取る等の事が続いてきた。そのため、職場の人間関係がしっくり行かなくなり、何とかして欲しいと上司に申し出たが、対応してくれない。その上、上司や同僚が本社に対し、当該が威圧的な態度をとる等といった報告を行った結果、デイサービスに異動させられることになった。当該はこの一連の流れについて納得できず、組合に加入。1月26日会社と第1回協議開催。協議の結果、会社は当該を異動させることを一旦保留し、自宅待機にした。2月4日、第2回協議開催。組合からは、きちんとした事実確認を求めるとともに、さしあたりデイサービスではなく他の訪問介護事業所への異動等について提案。その後、会社は自宅待機機関を2月14日まで延長。その間に当該の処遇について具体的に詰めていく予定。
SIさん(40代男性) 契約社員。コーナン商事㈱。採用時の話では、当該が勤務することになる店舗の薬剤師がもうじき異動になるので、その後は店舗責任者でやってもらいたいとのことであった。ところが、いつまでたっても薬剤師の異動が決まらず、店舗責任者にしてもらえない。また、当該は薬剤師でないことから、販売できない商品もあって、客からクレームを受ける。勤務時間も当初の契約から変更されるなどした。当該は、当初の約束どおり店舗責任者としての業務を行いたいとの希望で、組合に加入。2月6日に団交申入れ。現在回答待ち。

現在取り組み事案

TUさん(40代男性) ㈱GHPグループの㈱クラブチャペルという会社に所属。会社はホテルの運営を行っている。当該はホテルの清掃業務に従事。残業代未払いや有給休暇が取れないなどの問題があり、当該は労働条件の改善を求めている。㈱GHPにはOKさんという組合員がおり、同じくホテルの清掃業務に従事しているが、4年以上会社と交渉を続けて様々な労働条件の改善に取り組んできた。当該はOKさんのブログを見て、OKさんに相談し、当組合に加入した。さしあたり、OKさんが勝ち取ってきた成果をTUさんの職場にも広げるという方向で交渉していくことにした。2月4日第1回断行実施。組合からは①就業規則の提供、②3年間遡って未払い残業代を支払うこと、③有給休暇について、従業員全員に残日数を周知するとともに、申請用紙を設置ないし配布することで、実際に誰でも有給を申請できるようにすること、④業務に無理なく有給休暇を取れるようにするため、人員を補充すること、等を要求した。会社は、①就業規則の提供、②2年間遡って未払い残業代を支払うこと、および過去3年分のタイムカードの写し提供、③有給休暇の残日数周知と申請用紙設置ないし配布、④人員の補充を約束した。なお、3年間遡っての未払い残業代支払いについては、継続協議となった。今後、さしあたっては会社が約束を履行していくかどうかを確認することになる。その上で、会社が提供した就業規則を根拠にしながら、昇給その他も問題についても協議していく予定。
HFさん(40代女性) 某大手塾に勤務。事務職。長年本部勤務であったが、今年4月以降4回も配置転換された。その上、従来ずっと10時~18時の時間帯で勤務してきたにもかかわらず、突然14時~22時の勤務を指示され、それに応じられないのであれば時給制で働くことになると言われた。当該は会社が追い出しにかかっているのではないかと考え、組合に相談。11月17日に第1回団交。頻繁な配置転換の理由を問い質した上で、14時~22時の勤務が困難であることを説明した。勤務時間帯については当面現状維持ということで会社も了解。その後、当該から勤務時間を変更しないことが望ましいという診断書と、介護の必要から夜の勤務が難しいという事情を説明した書面を会社に提出。その上で、12月17日に第2回目団交。ここでもさしあたり現状維持ということで合意した。ところが、会社側が組合との協議を無視して、勤務時間変更について当該に圧力をかけるようなことをしてきたため、強く抗議。1月22日、第3回団交開催。勤務時間帯については10時~18時を維持するということでほぼ合意成立。合意書の文案について今後協議する予定。なお、昨年12月賞与の査定がかなり低かったことから、これについても見直しを要求している。
YGさん(50代女性) ㈱Aにてガソリンスタンド(軽油専門)で勤務していたが、11月7日に即日解雇された。1日12時間勤務であるが、一人勤務であったことから休憩も全くなく、残業割増も支払われていなかった。また、解雇予告手当も支払われていない。当該は、解雇については争うつもりはないものの、全く誠意のない会社の対応に怒りを感じて組合に相談。11月27日、第1回団交。組合からは、①未払い残業代の支払い、②解雇予告手当の支払い、③即日解雇のために消化できなかった有給休暇の買取りを要求し、会社は持ち帰って検討するということとなった。その後、会社から回答がきたが、未払い残業代については、休憩が1時間あったとしてその分を差し引いて支払うという内容であった。12月17日に第2回団交を開催したところ、会社社長が出席したが、ほとんど喧嘩腰で、事実上決裂。1月6日に労働審判申立て。2月27日、第1回審判予定。
KDさん(50代女性) 退職後の未払い残業代請求の問題。当該組合員と会社、組合の日程調整がうまく行かず、なかなか団交の日程を入れられなかったが、10月20日ようやく第1回団交。しかし、双方歩み寄りできないまま終了。2月5日第2回団交実施。組合は、当該と打合せの上改めて最終要求金額を提示することとし、会社がこれを飲まないときには労働審判の申立てを行うと通告。今後、要求金額を会社に提示し、会社からの回答を待つという流れになる。
KSさん(40代男性) 神戸北郵便局。契約社員。郵便の配達業務に従事。軽微な交通違反を理由に訓戒処分を受けた。過重な処分であり、他の社員との公平性も欠いていることから、処分撤回を求めて団交申入れ。7月29日に第1回団交を実施したが、会社担当者である神戸北郵便局の総務副部長は、①近畿支社ないし本社で決めたことであって、神戸北には処分撤回権限がないとの対応。さらに、処分の根拠としている就業規則の説明すら拒否する始末であった。そのため、団交は10分ほどで決裂。組合はその後、近畿支社と本社に団交を申し入れたが、近畿支社は神戸北郵便局で対応するという対応でたらい回し状態。そのため、組合は8月18日不誠実団交で労働委員会に救済申し立てを行った。その上で、神戸北郵便局とは9月4日、10月16日、11月13日の3回団交を行ったが、一向に進展していない。この間、会社側が労働委員会の書証として就業規則や懲戒規定を提出してきたことから、労働委員会については当初の目的を達成したと判断して取下げ。一方、神戸北郵便局と交渉しても一向に埒が明かないことから、11月28日に近畿支社と本社に対して団交申入書を送付した。ところが、12月5日、またもや神戸北郵便局から団交応諾の回答。そこで、12月8日に再度近畿支社と本社に対して団交申入書を送付したが、またもや神戸北郵便局から団交応諾の回答。あくまで近畿支社や本社は無視する姿勢らしい。そこで、1月8日に、労働委員会に対し2度目の不当労働行為救済申立て。なお、1月22日に神戸北郵便局と団交を実施したが、予想通り全く進展しなかった。今後、労働委員会を通じて近畿支社を引っ張り出す方向で考えている。
MKさん(50代女性)㈱A。元々他の会社に勤めていたが、ヘッドハンティングによりA社に入社。当該の業務は飲食店の出店や管理運営。ところが、昨年7月から突然業務を外され、飲食店店舗での雑用をさせられるようになった。当該は退職に追い込まれるか、解雇されることを危惧して組合に加入。話を聞いてみると、会社の人事は全くでたらめで、情実人事そのもののようである。また、極めて長時間のサービス残業もある。組合から2月4日に会社に対して組合加入通知書と団交申入書を送付したところ、翌日当該が社長に呼び出されて恫喝された。今年2月から団交を始めたが、当該組合員が4月1日より転職することとなったため一旦中断。しばらく中断していたが、ようやく当該組合員の生活も落ち着いてきたことから交渉再開となった。10月7日、半年振りくらいに団交。組合から提供した未払い残業代の根拠を説明した上で、固定残業代等の争点について整理した。もっとも、双方中々折り合いが付かないことから、組合と会社側弁護士で今後の進め方等について調整した。その上で、12月5日団交。現在組合から解決案を提示し、会社が持ち帰って検討するということになったが、結果としては決裂。1月16日に本社まで、1月18日に当該が勤務していたイオンモール大日前にて抗議情宣。その後、会社の意向を確認したところ、会社は労働委員会のあっせんに応じるとのことであったので、2月2日、あっせん申請。現在あっせん日程の調整中。

取り組み事案 (具体的動きがあったケースのみ掲載)

YDさん、SMさん、IDさん(二人は40代女性、一人は30代女性) 社会福祉法人が運営する老人ホームに勤務。YDさんは施設長、SMさんは副施設長。IDさんはパート看護士。前理事長がアル中で、女装癖の持ち主で、セクハラをしていた。YDさんは、前理事長がほとんど仕事をしなかったため過重労働となり、これに加えて、セクハラ・パワハラも受けて、うつ病を発症。また、SMさんもひどいセクハラを受けたこと等からうつ病を発症。二人とも今年1月下旬より休職。そのまま退職するつもりだったが、法人側が、有給休暇の使用も認めず、二人がパワハラをしていたとか、権限を逸脱して勝手なことをしていたとか、乗っ取りを図っていたとか、様々な言いがかりを付け、懲戒解雇するようなことを言ってきたため、弁護士に相談し、組合にも加入した。組合から二人の加入通知を出す直前に、法人からYDさん、SMさんを諭旨退職処分とするとの通知が届いた。4月16日に第一回団交を開催し、法人側に諭旨退職処分を撤回させた。組合は、法人に対して①セクハラ・パワハラの事実を認めて謝罪すること、②労災申請への協力、③休職期間の延長を要求。5月16日第2回団交を実施するが、決裂。5月19日に、組合員の勤務場所及び法人前理事長宅前にて抗議行動実施。その後、5月30に事務折衝を行い、法人にセクハラ・パワハラについて再調査を約束させるとともに、休職期間の延長を約束させた。その後も、事務折衝と団交を行なってきたが、セクハラ・パワハラについては法人側が全否定を続けており、平行線となっている。そのため、7月7日、組合は不誠実団交で不当労働行為救済申立て(その後、裁判で争うこととしたため取下げ)。8月にはSMさんの労災申請を行った。YDさんについても、今年1月中に労災申請。また、昨年11月に、SMさん、YDさんの被害に対する損害賠償請求提訴し、1月8日に第一回裁判が行われた。その一方で、裁判で係争している事柄以外の事項について団交を再開。2月4日、研修にかかる特別有給休暇付与の問題について協議を行った。今後も、争いを裁判所だけに狭めずに、団交、抗議行動、行政への申入れ等全面的に展開していく予定。
MZさん(50代男性) 日通の孫請け業者として働いていたが、長時間労働のためにメンタル不調となり退職。その後、日通に対し未払い残業代の支払いや安全配慮義務違反について裁判を起こし、2010年8月に勝利和解。一方、MZさんは労災申請を行っていたが、北大阪労基署が不支給決定。MZさんはこの処分取消しを求めて行政訴訟を行ってきた。10月20日、証人尋問実施。12月24日に最終準備書面を提出することとなっている。長い闘いも要約終盤となり、2月25日の判決を待つ。